立山信仰の伝統行事「おんば様のお召し替え」が13日、富山県立山町芦峅寺の閻魔(えんま)堂であり、地元の女性たちが、山の神として親しんでいるうば尊(おんば様)の木像の白装束を着せ替えた。
芦峅寺では古くからうば尊を女人救済の尊像として大切にしており、芦峅女性の会が受け継いできた。新しい白装束はメンバーが縫い上げた。
この日は、芦峅雄山神社開山堂でおはらいを受けた後、女性たちがうば尊像を安置している閻魔堂で1体ずつお召し替えを行った。
同行事の歴史は江戸時代中期にさかのぼり、県無形民俗文化財に指定されている。2024年3月には、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれた。