富山市ファミリーパークは10日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウの今季の移送日程を発表した。10~18日の間に、同パークを含む5施設間で例年より数羽多い計5羽を移動する。国内の動物園など7施設で取り組む繁殖計画の一環。
搬出するのは4歳と5歳の雌2羽と4歳の雄1羽。それぞれ、いしかわ動物園(石川県能美市)、横浜市繁殖センター、大町山岳博物館(長野県大町市)に移す。搬入は0歳と7歳の雌2羽で、上野動物園(東京都)といしかわ動物園から受け入れる。
10日は5歳の雌が市ファミリーパークから横浜市繁殖センターに移送された。成鳥の移動は、国内の人工飼育下における遺伝的多様性を維持するため、環境省と日本動物園水族館協会が定める計画に基づき行っている。