富山県の高岡市議会は6日、本会議を再開し、金森一郎氏(未来創政会)が代表質問した。駅南のダイエー跡地について、角田悠紀市長は「取得を前提とした協議を進めている」と述べた。昨年12月定例会では「取得も含め利活用の検討を進めたい」としており、購入に向けたトーンを強めた格好だ。
跡地は高岡駅南口に面した約9500平方メートル。ダイエー高岡店が1999年に撤退した後、建物にはパチンコ店などが入居し、2019年に解体された。同年、大和ハウス工業(大阪市)が土地を取得。一時は商業施設の建設を検討していたが見送り、現在はコインパーキングとなっている。
金森氏は「駅北の中心市街地から駅南、新高岡駅周辺へと続く南北を軸にしたにぎわい創出が必要。ダイエー跡地の利活用が要になる」と指摘し、検討状況を尋ねた。
市長は「市が跡地の利活用を主体的に検討するため、まずは土地に関する権利関係の複雑化を回避しておくことが不可欠だ」と強調。「新高岡駅周辺エリアと一体をなすにぎわいの核となるよう、まちづくりを進めていく」と述べた。