絵本作家、柴田ケイコさんによる人気シリーズの世界観を体感できる展覧会「パンどろぼう展」が6日、富山大和6階ホールで始まった。来場者は100点を超える原画をはじめ、作中の一場面を再現し、絵本の中に入り込んだような写真が撮影できるフォトスポットを楽しんでいた。4月6日まで。
「パンどろぼう」は謎の生き物がおいしいパンを求めて店に忍び込み、事件を起こすというストーリーで、昨年9月には6作目を刊行。子どもだけでなく、20~30代の女性からも支持を集めるなど幅広い世代に人気がある。
展覧会は全国各地で開かれ、富山は6カ所目。シリーズ5作目までの全ページと6作目の一部ページ計100点超にわたる原画を展示しているほか、キャラクターの設定やストーリーのプロット、鉛筆で描かれたラフスケッチなどが並ぶ。フォトスポットでは、作品に出てくる「もりのパンや」や「ほっかほっカー」と呼ばれる車を再現した模型に囲まれながら撮影できる。
6日は親子連れや若者、近隣の幼稚園児らが来場した。富山市の梶尾翔琉(かける)ちゃん(4)は、目当てのほっかほっカーの運転席に座って笑顔を見せ、「パンどろぼうは見た目が好き。楽しかった」と話した。
北日本新聞社、富山テレビ放送、富山大和でつくる実行委員会主催。