県内でノロウイルスによる食中毒が相次いだことを受け、県と富山市は予防を呼びかけている。加熱して食べる食品は85~90度以上の温度で1分半以上温めることや、体調不良の有無にかかわらず調理の前後やトイレの後に石けんで手を洗うことを促している。アルコールによる消毒は有効ではないという。
厚生労働省によると、ノロウイルスは感染者の手指に付いていたり、二枚貝に含まれたりする。飲食物を介してウイルスを摂取することで感染性胃腸炎や食中毒を引き起こす。冬場の流行が多く、嘔吐や下痢、腹痛などの症状が出るという。
県と市はそのほかの予防策として、二枚貝調理の際は調理器具の使い分けや洗浄を徹底する▽腹痛や下痢などの症状がある際は調理を控える▽嘔吐物はマスクや使い捨て手袋などを着けて処理し、塩素系の消毒剤で消毒する-といった方法も挙げている。