若手農家が経営する農園を巡り、そこで栽培された野菜を使ったランチを味わうバスツアーが16日、富山県の射水市などで開かれ、参加者が農業への理解を深めた。

 県内で農業を営む35歳以下の若者が中心のグループ「ファーマーズ・ジャパン・アンダー35」(F-35)が食への関心を高めようと初めて企画した。県内外から6組11人が参加した。

 F-35に所属するいずれも富山市の健菜堂、呉羽、Yokubarifarm(よくばりふぁーむ)の三つの農園を訪れ、生産者からやりがいや苦労を聞いたり、収穫を体験したりした。

 その後、射水市西高木(小杉)の古民家へ移動し、ランチを食べた。F-35のメンバーで、高岡市御旅屋町のフレンチレストラン「moku」の橋本竜シェフが調理を担当。この日訪ねた農園で育てられたホワイトアスパラやカブ、水菜などを使い6品を提供した。

 長野県大町市から参加した地域おこし協力隊員の大崎凌さん(34)は「生産者から野菜がどう流通しているかを聞くことができて良い機会になった」と話した。