富山県立山町のふるさと納税返礼品デザインプロジェクトの発表会が15日、町防災児童館複合施設「アカリエ」で開かれた。町と連携協定を結んでいる昭和女子大(東京)の学生が町内で昨年行ったフィールドワークを基に、立山の魅力をPRする返礼品を提案した。
昭和女子大は坂東眞理子総長が立山町出身という縁で、町と共に新商品開発などに取り組んできた。2024年度はふるさと納税返礼品の協働開発に関する連携協定を締結。それを受け、環境デザイン学科の学生が昨年9月、2泊3日で町内の名所を巡って魅力を体感した。
発表会には3、4年生8人が参加。町で育てたコメで作る米粉と地元産フルーツを使ったドレッシング、涼を感じられる称名滝から着想を得た炭酸水、町と包括連携協定を結ぶアウトドアメーカーのモンベルと町のマスコットキャラ「らいじぃ」をコラボレーションさせたトレーナーなどを提案した。
「富山もよう」の立山連峰のデザインをプリントしたガムテープも紹介。町から返礼品を取り扱う業者に配り、品物を送る際の梱包(こんぽう)に活用してもらうためで、同じデザインを町内の自動販売機や公共交通にも施し、PR効果を高める狙いという。
自販機の模型やガムテープ、炭酸水のパッケージなどの見本も用意し、舟橋貴之町長ら出席者に説明。ふるさと納税を担当する町企画政策課の瀬本紀子課長は「良い物は実現させたい」と話し、実用化に前向きな考えを示した。