「京浜工業地帯の父」と呼ばれる富山県氷見市出身の実業家、浅野総一郎ゆかりの群馬県渋川市から渋川商工会議所の幹部らが13日、氷見市を訪れ、氷見商工会議所の関係者らと交流した。
渋川市は浅野が水力発電所を建設し、四つの会社を立ち上げた地。1月に関係の市や企業で設立した全国組織「浅野総一郎翁(おう)事績顕彰会」にも参加している。
渋川商議所の研修として13人が訪問した。氷見商議所で寺下利宏会頭らの歓迎を受け、能登半島地震の被災状況や支援活動について担当者の説明を聞いた。同顕彰会事務局世話人会代表の山崎健さん(78)=氷見市薮田=も出席し、被災に触れながら「浅野ゆかりの各地域のつながりの大切さを感じた。助け合いを共に進めていきたい」と述べた。
一行は同市薮田にある浅野の銅像を見学した。同顕彰会理事の寺島順一渋川商議所会頭は「氷見と交流が深まった。他の地域とも交流を深めたい」と話した。