バレーボール大同生命SVリーグ女子のKUROBEアクアフェアリーズ富山は9日、魚津市のありそドームで最下位の群馬に3-0で快勝し、3連勝とした。通算成績は12勝18敗の勝ち点34で、順位を二つ上げて14チーム中9位に浮上した。
第1セットはサーブレシーブが崩れてリードを許したものの、浮島や古市の得点で逆転。第2セットは、シュティグロートのサービスエースなどで連取した。
第3セットは序盤から連続得点で流れをつかむと、粘り強い守備で奪った。
次戦は15日、福島県のいわき市総合体育館でデンソーと戦う。
山口が攻守で躍動
アクアは3連勝を飾り、今季最高の9位に浮上した。攻守で存在感を放った山口は「相手をリズムに乗らせても、我慢して巻き返せたことは強みになる」と振り返った。
上背はミドルブロッカーとしては小柄な175センチ。前日の反省からブロックの位置を高く修正して臨んだ。相手に流れが傾きそうな場面でも、ブロックやスパイクを連発して主導権を渡さなかった。
チーム全体では、得点がない選手へ積極的にトスを上げて打たせる場面も。川北元監督は「自分が良いプレーをするということだけでなく、お互いにサポートし合えるようになってきた」と選手たちの成長を口にする。
次戦の相手は今季連敗中のデンソー。目標とするプレーオフ出場に向けて、山口は「いつも通り、自分たちのやりたいバレーをしたい」と気を引き締めた。(山崎響子)