スノーシュー(西洋かんじき)で走るスノーシューイング・レースの黒部宇奈月温泉大会が2日、富山県黒部市宇奈月温泉スキー場周辺で開かれた。県内外の32人が息を切らして雪山を駆け、タイムを競った。

 10キロと5キロがあり、選手は宇奈月公民館前を一斉にスタートした。脚力に合わせて走ったり歩いたりして林道を上り、高台のスキー場に着くと、斜面に設けられたコースを1~2周した。10キロはトップ選手が約1時間でゴールした。

 スノーシューイング・レースは欧州で盛んなスポーツで、日本でも近年人気が出ているという。

 宇奈月温泉では近年、今回のレースと同様に雪山を会場とする山岳スキーの日本選手権が行われており、実績を耳にした日本スノーシューイング連盟が宇奈月での開催を企画。県山岳連盟などの協力を得て初めて実施した。

 日本スノーシューイング連盟の原田克彦会長は「来年も宇奈月で行いたいと考えており、より多くの地元の人に参加してもらいたい」と話した。

 黒部宇奈月温泉大会は、全日本グランプリシリーズ第1戦として開催した。北日本新聞社後援。第2戦が16日に石川県の医王山、第3戦が3月16日に群馬県の武尊で行われる。

 ◇10キロ▽男子(1)中才雄介(富山)(2)鎌倉洋介(長野)(3)渡邉真路(新潟)▽女子(1)栗林道代(富山)(2)小川菜津子(長野)(3)スカンラン・アンマリー(東京)◇5キロ▽男子(1)吉澤雄大(東京)(2)二村勲(富山)(3)神初聡志(同)▽女子(1)中山愛子(富山)(2)小林葉子(石川)(3)トゥー・リー・シン(新潟)