視覚障害者を対象にしたブラインドスキー講習会が26日、富山市原(大山)の立山山麓スキー場極楽坂エリアで開かれた。子どもから大人まで県内の8人が受講し、ボランティアの補助を受けながら滑りを楽しみ、風を切る爽快感を味わった。

 視覚障害者のアウトドア活動を支援するボランティア団体「富山三つ星山の会」(藤井大輔会長)が企画し、今年で23回目。スキー有資格者ら22人がサポートした。

 受講者はガイドサポーター2人と3人1組で取り組んだ。先導するガイドサポーターと一緒に2本のアシストバーを持って滑ったり、進行方向や障害物の有無などの情報を大きな声で伝えてもらったりして、気持ちよさそうにゲレンデを滑走した。

 初めてスキーに挑戦した富山視覚総合支援学校小学部4年の柴田隼哉さんは「疲れたけど楽しい。またやりたい」とにっこり。毎回参加している松村政男さん(75)は「風を切る感覚が好き。1年でも長く滑りたい」とはつらつと話した。