山岳スキーの第18回日本選手権黒部・宇奈月温泉大会が18日、2日間の日程で黒部市宇奈月温泉スキー場で始まった。初日は初心者向け体験会があり、一般参加者がスキーで斜面を登ってスピードやスタミナを競う競技の面白さに触れた。19日は長距離種目のインディヴィジュアルを行う。
山岳スキーはスキーと登山を組み合わせたスポーツで、「SKIMO(スキーモ)」とも呼ばれる。往路は板を着けたり担いだりして斜面を登り、復路は滑り降りて着順を争う。宇奈月温泉での日本選手権開催は4年目。
体験会には県内外から参加があり、道具の使い方を学んだ後、板に滑り止めシールを貼ってゲレンデを駆け上がった。市芸術創造センター・セレネで行われた開会式では、選手を代表して山田朝陽(あさひ)さん(14)=富山市=と田邉美藍(みらん)さん(14)=山梨県=が「どんな急斜面でも登り、滑り、最後まで戦う」と宣誓した。
19日のインディヴィジュアルは国際大会の強化指定選手の選考を兼ね、山田さんら県勢2人を含む36人がエントリーした。日本山岳・スポーツクライミング協会主催、北日本新聞社共催。
山岳スキーは2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の新競技。インディヴィジュアルは五輪種目に含まれていない。