元富山大理学部助教の伊与原新(いよはらしん)さん(52)の直木賞受賞を受け、富山市の高志の国文学館は17日、受賞を祝う特設コーナーをエントランスに設けた。
受賞作「藍(あい)を継ぐ海」のほか、デビュー作で横溝正史ミステリ大賞を受賞した「お台場アイランドベイビー」、「ルカの方舟」など著作6冊を並べた。同館の生田美秋(よしあき)事業部長は「理系の題材が小説とうまく融合しており、文体に透明感がある。文学館にもぜひお呼びしたい」と言う。
新田八朗知事は定例記者会見で、伊与原さんの直木賞受賞に触れ「県民の郷土への誇りや愛着を育もうと努めている本県にとっても大きな励みになる」と話した。