伊与原新さんの直木賞受賞が15日に決まったことを受け、富山県内の関係者からは喜びの声が上がった。
富山大で伊与原さんに学んだ富山市科学博物館の増渕佳子主査学芸員は「仲良くしていた先生が作家として活躍されてうれしい。これからも作品を通して科学の知識や面白さを伝えてほしい」と喜んだ。
伊与原さんと親交のある同大都市デザイン学部地球システム科学科の渡邊了(とおる)教授は「『富山を題材にした作品を書きたい』と話していた。いつか読めることを楽しみにしている」と語る。
富山市掛尾町のブックスなかだ掛尾本店では15日夜、早速特設コーナーが設けられた。受賞作「藍を継ぐ海」をはじめとする著書を並べ、祝福の言葉を添えたポップを飾った。坂東美幸店長は「デビュー時から本を取り扱って応援してきた。多くの方に読んでもらいたい」と話した。