26日午後10時47分ごろ、石川県能登地方で震度5弱の地震があった。富山県内では富山、高岡、射水、氷見、小矢部の5市で震度4を観測した。その他の10市町村はいずれも震度3だった。県内で震度4以上の揺れを観測するのは1月6日以来。

 気象庁によると、今回の地震は「令和6年能登半島地震」の一連の地震活動で、マグニチュード(M)6・6(速報値の6・4から更新)と推定される。震源は石川県西方沖で、震源の深さは約7キロメートル(速報値の約10キロメートルから更新)。津波被害の心配はないとしている。東北地方から中国。四国地方にかけて震度4~1を観測した。気象庁は揺れが強かった地域では落石や崖崩れなどに注意するほか、1週間程度(特に今後2~3日の間)は最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけている。

 石川県で長周期地震動階級2を観測し、富山県内では階級1を観測した。階級2は「物につかまりたいと感じる」、階級1は「ほとんどの人が揺れを感じる」。

 富山県は、県内で震度4以上の地震が発生した際の「第1非常配備体制」へ移行。幹部や防災・危機管理課職員の約半数を呼び出し、被害情報を確認するなどの初動対応に当たった。

 午後11時52分に石川県西方沖を震源とする最大震度3の地震が発生し、富山県内では震度2を観測するなど、石川県西方沖を震源とする地震が相次いだ。【27日午前4時10分更新】