とやま文芸散歩
もう一度天窓に見る後の月　布本美知子

2024.10.16

とやま文芸散歩
蚕（こ）の宮の百日紅の木に抱きついて滑り遊びし少年期憶う　小谷剣司

2024.10.10

とやま文芸散歩
在りし日の友の微笑（ほほえ）み小鳥来る　明官雅子

2024.10.09

とやま文芸散歩
もう背伸びしない秋刀魚は高級魚　大井清文

2024.10.03

とやま文芸散歩
願はくは空に人工衛星の翔（あまかけ）る日に生きてあらばや　谷崎潤一郎

2024.10.02

とやま文芸散歩
村祭なくなり狛犬歩きたし　飛田雪貌子

2024.09.26

とやま文芸散歩
とりどりに咲くコスモスは揺れながら見上ぐる斜面の上までつづく　坪本幸世

2024.09.25

とやま文芸散歩
戦なき七十七年今日の月　堀地翠

2024.09.19

とやま文芸散歩
青空に耀く笑顔光る汗肩組み合って校歌斉唱　澤田百加（魚津高校３年）

2024.09.18

とやま文芸散歩
仕舞ひには腹這つて撮る草の花　中島平太

2024.09.12

とやま文芸散歩
身の丈を知って余生は自然体　蔵本あかね

2024.09.11

とやま文芸散歩
月光の明日刈る稲に惜しみなく　倉沢由美

2024.09.05

とやま文芸散歩
反抗期の子の言い分はぐちゃぐちゃでめちゃめちゃでたまに鋭く光る　松田由紀子

2024.09.04

とやま文芸散歩
猪（いのしし）のぬた場新し荻の風　山田美知子

2024.08.29

とやま文芸散歩
夏バテのヒト科かすめて赤とんぼ　岩倉博子

2024.08.28

とやま文芸散歩
美しきくれない色の夕焼けを皆で眺めて会議を終える　菊野恒明

2024.08.22

とやま文芸散歩
鳴く虫の正体見たくかめ退（の）かす　山本恭子

2024.08.21

とやま文芸散歩
「耐へがたきを耐へ」のみ聞こえし玉音は雑音まざり戦終りぬ　田中譲

2024.08.15