とやま文芸散歩
わが村も地球の一部今日の月　清水真智子

2025.10.02

とやま文芸散歩
炎爆ぜ夏の陽落つる海上に十一基のネブタ燃え盛りたり　宮崎菊代

2025.10.01

とやま文芸散歩
窓際が好き秋風の過ぎる音　あらたあきら

2025.09.25

とやま文芸散歩
それぞれに歩んだ道の悔み欄　つるぎたけこ

2025.09.24

とやま文芸散歩
上さまはありしむかしにかはらねど此一白の皺ぞ恥かし　八代小原治五右衛門一白

2025.09.18

とやま文芸散歩
良薬のごとく草木に秋の雨　大久保置箔

2025.09.17

とやま文芸散歩
忘れ得ぬ夏とぞならむ　勝ち抜きて「短歌甲子園」に一勝をあぐ　早川昌成

2025.09.13

とやま文芸散歩
この上ない晴順延の運動会　横山優子

2025.09.10

とやま文芸散歩
逃げ水のゼブラゾーンを渡り来る人も揺らめく三十五度けふ　西島圭子

2025.09.04

とやま文芸散歩
微笑は言葉にまさる秋日和　堀田はるみ

2025.09.03

とやま文芸散歩
オンリーワンになれる自分の世界持つ　五艘悦子

2025.08.30

とやま文芸散歩
帰省の子星空を見に帰りしと　杉本恵子

2025.08.27

とやま文芸散歩
生徒ひとり叱りて帰宅せし我をシチューの湯気はすつぽり包む　早川昌成

2025.08.21

とやま文芸散歩
わが庭へ秋は葉先を揺らし来る　山崎美江子

2025.08.20

とやま文芸散歩
万歩計猛暑に感謝して休む　岡本輝夫

2025.08.14

とやま文芸散歩
足音が壁をへだてて聞こえ来る自信に満ちたあの足音が　菊野恒明

2025.08.13

とやま文芸散歩
ひとり生き千人が死ぬ遠花火　高橋修宏

2025.08.07

とやま文芸散歩
パパイヤをちちうりの木と呼びしかな兵士のてがみ南島の遺書　辺見じゅん

2025.08.06