射水市を除く富山県西部5市の119番に対応する県西部消防指令センター(高岡市広小路)は20日、スマートフォンを使った映像通報システム「Live(ライブ)119」の運用を始める。通報者がけが人の状況や火災現場の様子を動画で撮影し、消防とリアルタイムに共有する仕組み。的確な状況把握が期待でき、同センターは迅速な対応で救命率の向上につなげたい考えだ。
Live119は、司令員が必要と判断した場合、通報者のスマートフォンにショートメッセージを送る。届いたURLを開くと、専用画面が立ち上がり、撮影を始められる。近年、全国的に導入する消防本部が増えている。
県西部消防指令センターによると、交通事故では巻き込まれた車の数や油漏れの有無、火災では火の勢いを映像で確かめ、スムーズな初動対応や追加出動の判断に役立てる。心臓マッサージや止血、窒息時の対応を口頭や8種類の動画で通報者に伝えることができる。
同センターは通信指令システムの更新に伴い、導入を決めた。県内では、魚津、滑川、上市、舟橋の4市町村でつくる県東部消防組合に次いで2例目となる。
昨年4月に運用を始めた同組合によると、19日現在で13件の利用実績があり、内訳は救急が12件、救助が1件だった。黒部、入善、朝日の3市町を管轄する新川地域消防組合と、射水市消防本部が今後、導入を予定している。
Live119への協力は、通報者の任意となる。沙魚川(はせがわ)文春(ふみはる)同センター長は「救命率の向上と迅速な消防活動につなげるために協力をお願いしたい」と話している。