ソバ産地の富山県南砺市利賀地域の一年を締めくくる行事「利賀年越しそば会」が29日、地元の上村公民館で開かれ、参加者約35人がそば打ちに挑戦し、出来たてを味わった。

 作ったのは、「つなぎ」の小麦粉を使わず、地元産を含むそば粉のみの「十割そば」。水と卵を混ぜてこねた後、麺棒で薄く延ばした。帯状にして重ね合わせ、丁寧に切って麺を仕上げた。

 独特の香り高さが特長で、何杯もおかわりする人もいた。残った麺はそれぞれ持ち帰った。各家庭で大みそかの年越しそばに使う。

 そば会は、集落ごとに開かれてきた利賀地域の風習。この日は地域内外から参加を呼びかけ、腕利きのベテランから若手がそば打ち技術を学ぶ場にもなっている。地方創生をテーマに研究する早稲田大生ら県外在住者も参加した。