富山県射水市のボランティア団体「萌乃架(ほのか)ネットいみず」(藤田のり子代表)は27日、能登半島地震で被災した石川県の輪島、珠洲の両市をバスで巡るツアーを開き、富山県内の中高生や大学生らがいまだ復旧が終わらない現状を見て回った。

 震災から約2年がたとうとしており、風化を防ごうと企画し2回目。県内から13人が参加した。

 輪島市では、現地の高校生の案内で火災に見舞われた輪島朝市の通りを歩きながら、同世代の困り事などを聞き取った。富山国際大付属高の松岡倫音(りおん)さん(2年)は「焼けたままになっていて衝撃だった」、黒田莉立(りり)さん(同)は「若い世代の声を被災地以外の人に届けたい」と話した。

 傾いた電柱や亀裂の入った道路が残る珠洲市も訪れ、子ども食堂のサポートを通じて住民と交流した。