富山大付属病院(富山市杉谷)は、院内でエボラ出血熱などの「一類感染症」の患者を受け入れる「第一種感染症病床」を1床整備した。県内では3床を備える県立中央病院に続き2カ所目となり、来年1月5日から利用を始める。22日、報道陣に公開した。

 県内複数の病院に第一種感染症病床が設置されることで、院内でクラスター(感染者集団)などが発生した場合のリスク分散が図られる。富山大付属病院は、同大の医学生と看護学生の研修にも活用するという。

 第一種感染症病床は鉄骨造り1階建てで、延べ床面積94・15平方メートル。室内の気圧を調整し、外部に空気が漏れない「陰圧室」となっている。病床内で使った水を無毒化して排出する専用の設備や、独立した空調も備える。

 人工呼吸や人工透析などの処置ができ、複数の扉が同時に開かないようにするシステムや、足で扉を開閉するスイッチも付けた。救急車から患者を直接収容できる動線を確保している。整備費は1億8千万円。

 山本善裕院長は今後、海外から新たな感染症が持ち込まれる可能性に触れつつ「富山を感染症に強い県にしたい」と語った。

 このほか、機能強化のために増築した災害・救命センターも公開した。外来患者に最初に対応する初療スペースを従来の2カ所から4カ所に増やすなどした。23日から稼働させる。

 同センターは来年8月まで既存施設の改修も進めており、CT室の新設をはじめ、スタッフ、患者向けの各種スペースを拡充する。