富山県中央植物園(富山市婦中町上轡田)は20日、花びらが散らない桜の品種「コシノフユザクラ」を押し花にしたお守り「散らないサクラカード」を希望する来園者に先着順で配る。今年は台紙に南砺市の五箇山和紙を使い、富山の魅力を伝えながら受験生を応援する。
コシノフユザクラは2006年に園の調査で見つかった県オリジナルの品種。寒さに強く、真冬にも花が咲く。満開後も花びらが「散り落ちない」ことから、同園は2010年から押し花をお守りにして配り、受験生の人気を集めている。
4月に園内で採取した花びらを使い、「合格祈願」の言葉を添えた。大きさは縦5・5センチ、横7・5センチで、200枚作った。
当日は入園時に引換券を渡し、ホールで受け取ってもらう。担当者は「試験を乗り越え、春には桜のような満開の笑顔で新生活を迎えてほしい」とエールを送った。