路上で動けなくなった人を保護し、交通事故の危険を未然に防いだとして、高岡署は17日、富山県高岡市木津の主婦、室川千春さん(62)と同市佐加野の会社員、吉澤美香さん(41)に署長感謝状を贈った。

 同署によると、室川さんは11月16日夜、同市和田の県道で車を運転中、高齢女性を見つけた。交通安全母の会木津支部長を務めており、持っていた反射材を手渡そうとUターン。座り込んでいる女性を一人で帰らせるのは危険と考え、近くの交番に連れて行った。

 吉澤さんは同25日未明、新聞配達を終えた帰宅途中、同市五福町の国道の真ん中で、40代くらいの男性が酒に酔って座り込んでいるのを発見した。事故に遭う危険性から同署に通報。警察官が到着するまで、男性をそばで見守った。

 室川さんと吉澤さんは同署で豊田馨署長から感謝状を受け取り「命を救うことができてよかった」などと話した。