富山県富山市八尾町東町は、10月に開かれた市合併20周年の記念イベントで、曳山(ひきやま)を市中心部に展示したことを伝える冊子を制作した。曳山を町外に展示したのは42年ぶりで、住民たちが熱意を持って準備に取り組む姿をまとめた。250部つくり、今月中に各家庭や学校、公民館に配布する。

 八尾町東町は、市が合併20周年を記念し、同市総曲輪のグランドプラザで開いた「未来へつなぐ とやま伝統芸能の祭典」で、5月の越中八尾曳山祭で巡行する曳山を展示した。岩瀬曳山車(ひきやま)祭(岩瀬)、高砂山願念坊(がんねんぼう)祭(下大久保)の曳山と合わせ計3基が並び、来場者が絢爛(けんらん)豪華な彫刻や装飾に見入った。特設ステージでは、おわらの演舞も披露した。

 町外での展示は1983年、県の置県100年記念イベントで同市五福に運んで以来となる。冊子は、A4判カラーで全10ページ。6月の実行委員会の立ち上げ、役割分担や搬出方法を確認するための打ち合わせ、本番に至るまでの様子を写真を交えてまとめた。イベントを紹介する本紙朝刊も掲載した。

 実行委員会長の新井弘自治会長は「冊子には、曳山展示に向けた住民たちの熱意が込められている。地元の伝統を愛する気持ちを若い世代にも伝えたい」と話した。