2026年1月の立山町長選に、新人で前県警察学校長の渡辺正信氏(60)=金剛新=が立候補する意向を固めたことが10日、分かった。近く記者会見を開き、正式表明する。現職の舟橋貴之氏(60)=5期、五郎丸=は、月内に後援会の会合を開き、6選出馬について判断する。

 渡辺氏は立山町出身で、雄山高、中京大体育学部卒。1988年に県警に採用され、警察学校長や魚津、滑川両署長、県警警備課長などを歴任した。県や富山市に出向したり、中東の在シリア日本大使館で領事を3年間務めたりした経験を持つ。今月7日に県警を退職した。

 10日の北日本新聞の取材に「町民にも役場にも風通しの良い立山町をつくるため、町政に新しい風を吹かせたい。記者会見で改めて決意を伝える」と語った。

 一方、舟橋氏は10日、今月中に富山地方鉄道立山線の存続問題に一定の方向性が出るとの見通しを示した上で「月内に後援会の会合を開き、1期目から公約に掲げてきた地鉄の結果を報告してから(立候補するかどうか)判断したい」と述べた。

 任期満了に伴う町長選と町議選(定数12)は26年1月20日告示、同25日投開票で行われる。町長選は22年の前回まで3期連続で無投票となっており、選挙戦になれば16年ぶりとなる。