写真家の三輪薫さん(神奈川)の写真展「風の香り-日本のこころの自然風景と花-」が1日、富山県高岡市福岡町福岡新のミュゼふくおかカメラ館で始まる。開幕を前に、三輪さんが会場で作品に込めた思いを語った。
三輪さんは、伊勢和紙にプリントした写真作品で知られ、日本画や墨絵を描いたような空気感を表現している。同展では大判を中心に142点を展示する。
雨晴海岸や虻が島を題材にした5点を含め、北海道から沖縄まで日本の自然風景を表現。水辺や紅葉、滝など透明感のある作品が並ぶ。さまざまな和紙を使い分けており、光が透過するようガラス面に展示した作品もある。
三輪さんは「見過ごされてしまうようなところに自然の素晴らしさを発見してほしい。そのきっかけになればうれしい」と語った。
1日午後2時から三輪さんのオープニングトークがある。会期は来年1月12日まで。北日本新聞社共催。