「フレンチの鉄人」こと坂井宏行さんがオーナーを務め、東京などに店を構えるフランス料理店「ラ・ロシェル」の名シェフが考案した特別給食が29日、富山県射水市の小学校などで提供された。子どもたちが地場産食材を用いた一流の味を楽しんだ。
料理人らでつくる一般社団法人シェフード(東京)と給食受託事業のメフォス(同)が食育の一環で全国で取り組む「シェフズランチ」の第8弾として、市と協力して開いた。県内では初開催で、市内の幼稚園1園、小学校6校、中学校3校で計2170食を提供した。
ラ・ロシェルで40年以上の経験を持つエグゼクティブシェフ、工藤敏之さん(67)がレシピを考えた。同市黒河の特産タケノコを使った添え野菜や、子どもが苦手とする魚と豆を食べやすいようバーベキューソースで味付けした料理など3品を、栄養教諭らと調理した。
新湊放生津小学校では工藤さんが児童と交流。給食を一緒に味わい、会話を楽しんだ。2年の坂橋弦さん(8)は「魚は初めて食べる味。甘くておいしい」とにっこり。工藤さんは「笑顔で食べてくれてうれしい」と話した。