国内最高峰の女子テニス大会『東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント 2025』(10月18日~26日、有明テニスの森公園)の女子シングルス決勝が26日に行われ、世界ランク13位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)がリンダ・ノスコバ(チェコ)を6-2、6-3のストレートで下し、念願の大会初優勝を果たした。

【動画】ベリンダ・ベンチッチ 優勝の決め手は「味噌スープ」

 ベンチッチは今大会、7年ぶり6度目の出場。2015年の準優勝から10年を経て、悲願のタイトルを手にした。

 これまでマルチナ・ナブラチロワ、シュテフィ・グラフ、マルチナ・ヒンギスら女子テニス界のレジェンドたちが名を刻んできた同大会。「ビッグネームと同じトロフィーを掲げることができて、本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 さらに、出産を経て約1年間ツアーから離れていたベンチッチにとって、今大会での優勝はカムバックの象徴でもある。「戻ってこられたこと自体が幸せ。優勝は信じられない気持ちです」と喜びを噛みしめた。

 過密なツアーを戦い抜く中で、体力回復の秘訣を聞かれると「ミソスープが最高!」と返す一幕も。日本食を満喫しながら、“味噌汁パワー”で体力を回復。お味噌のチカラが勝利へと導いたのかもしれない。