富山市神明小学校(富山県富山市高田)の5年生27人は22日、授業の一環として地元・神明地区で栽培された4品種の新米を食べ比べた。炊きたての米を頬張り、品種による味や食感の違いを楽しんだ。
地区自治振興会や地区の農家などでつくる「神明地域おこし協議会」(針原博良会長)が、子どもたちに地元の農業や食に理解を深めてもらいたいと企画した。9月には児童に稲刈りを体験してもらった。
児童はグループに分かれて、「てんたかく」「コシヒカリ」「富富富」「てんこもり」の4品種と、コシヒカリの五分づき米と玄米を鍋で炊いた。蒸らし終わってふたを開けると「いいにおい」と感激。4品種を食べ比べ「甘めでしっかりしているかも」などと感想を言いながら味わった。
「甘い」「あっさり」「しっかり」「もちもち」の程度を示すグラフにシールを貼り、それぞれの品種の味わいや食感を確かめた。協議会の各川豊章事務局長から「正解はないから、感じたままに貼ってね」とアドバイスを受けた。
高道心彩(こいろ)さんは「違いを意識して食べると、全然違うことが分かった。コシヒカリは甘くてもちもちだった」と話した。