来春のとなみチューリップフェアに向け、富山県砺波市の小学生によるチューリップ球根の植え込み体験が20日、砺波チューリップ公園周辺の花壇で始まった。11月12日までに市内全8校の児童が計2万1500個を植える。初日は砺波東部小学校の3年生76人が丁寧に作業に取り組み、カラフルに花が咲く様子を楽しみにしていた。
児童は公園北門周辺の「フラワープロムナード」の約80平方メートルの区画に、鮮やかな赤色が特徴の「レッドプラウド」を約4800個植えた。市花と緑と文化の財団の職員から「とがった方を上向きにして」などと教わりながら、シャベルで15センチほど掘った穴に球根を入れ、丁寧に土をかぶせた。
山本萌々華さんは「植える大変さを知った。成長が楽しみ。みんなにもきれいな花が咲くのを見てほしい」と話した。
植え込み体験は、地元の子どもたちに市の花であるチューリップに関心を高めてもらおうと、同財団が2003年から行っている。今回は市内の児童計335人が、同所や公園東口から県花総合センターまでの「フラワーロード」の計400平方メートルに、「レッドプラウド」や黄色の「ムスカデット」を植える。