森前市長が名誉市民に

 富山市合併20周年記念式典は19日、同市のオーバード・ホール中ホールであり、旧市町村の幹部や議員、自治会関係者ら約460人がまちづくりの歩みを振り返るとともに、さらなる発展を誓った。

 藤井裕久市長は式辞で、戦後80年や北陸新幹線開業10年など節目が重なったことに触れ「今年を契機にオール富山市でさらに発展を目指す」と決意を語った。高田重信市議会議長があいさつし、坂越健一総務省大臣官房審議官(富山市出身)、新田知事、野上浩太郎参院議員が祝辞を述べた。

 森雅志前市長に名誉市民の称号が贈られた。あいさつに立った森氏は、辞退を考えていたとした上で「シビックプライド(地元への誇りや愛着)の醸成が進んでいる。市民の理解と力添えがあってこそで、その努力のシンボルとして称号を受けるのは義務とさえ思った」と述べた。

 特別功労者として政策参与や総合計画審議会部会長を務めた伊東順二、神川康子、隈研吾、ジョセフ・ランゾウ稲田、須藤晃、中村和之、宮田伸朗、本木克英の8氏を表彰した。桐朋アカデミー弦楽四重奏団によるコンサートの後、いずれも富山市出身で俳優の西村まさ彦さん、劇作家のタニノクロウさん、スケートボーダーの中山楓奈さんと、市長がパネルディスカッションを行った。

 富山市は2005年4月に旧富山市、八尾町、婦中町、大沢野町、大山町、山田村、細入村の7市町村が合併して誕生した。