富山県入善町の春の一大イベント「にゅうぜんフラワーロード」が来春に30回目を迎えるのに合わせ、実行委員会(杉澤忠司委員長)は入善高校生と協力し、一層の盛り上げを図る。取り組みの第一歩として、PRラッピングシートを施した球根コンテナを企画。16日には生徒たちが同町入膳の同校で作業し、容器をカラフルに彩った。

 入善町では1937年にチューリップ球根の生産が始まったとされる。にゅうぜんフラワーロードは97年から毎年4月、花を咲かせる会場のほ場を変えながら開催している。

 来春が第30回の記念開催となることから、イベントのPR促進に向け、入善高の農業科と観光ビジネスコースの2年生計60人が協力することになった。

 この日は、会場で使用するコンテナやプランターを装飾する作業に取り組んだ。コンテナの側面に付けるラッピングシートを制作し、カラフルなペンで「ふらわーろーど」「30周年」などと記した。プランターには直接、チューリップなど花をイメージしたかわいらしいイラストを描いた。

 観光ビジネスコースの清川陽希さんは「節目のイベントに関われるので良かった。来場者に見てもらえるとうれしい」と話した。

 11月には町花卉(かき)球根組合事務所(同町板屋)で、農業科の生徒がコンテナに球根を植え付ける。

 第30回にゅうぜんフラワーロードは、JAみな穂中央農業倉庫に隣接する同町青島のほ場4ヘクタールで実施する。