18、19日に高岡市営高岡中央駐車場で開かれるクラフトフェア「ツギノテ」で、富山県内の工芸作家や職人ら24人が手がけたすし皿45点がお目見えする。回転ずし店で使われる皿と同じ大きさの木製の原型を用い、高岡銅器や高岡漆器、井波彫刻などの技法を凝らした作品が並ぶ。会場にレーンを設けて皿を流すなど展示も工夫する。

 イベントでは全国からクリエーターや製造メーカーが集まり、ものづくりの魅力を伝える。この機会に、すしと工芸という富山の二つの文化を結びつけて発信しようと、実行委員会と県がコラボし、県のブランディング戦略「寿司(すし)といえば、富山」の一環で実施する。

 すし皿作りは、回転ずし店の皿が価格ごとに柄が異なることに着想を得た。出品作は直径16・5センチに統一。原型は木製以外に、金属やガラスに置き換えたものもある。

 当日は特設のレーン上に皿を流す遊び心あふれる見せ方で、壁面にも飾る。イベント終了後は回転ずし店の「粋鮨」でメニューを提供するのに使い、店内にも飾る予定。

 羽田純実行委員長は「作り手の技術が詰まった一皿一皿を見て、富山にこんなにもたくさんの職人がいることを知ってもらいたい」と話した。