一般社団法人OIV登録品種協議会
北海道を中心に育てられている「山幸」と、長野県を中心に育てられている「龍眼」をテーマに、日本ワインの未来を語り合い、味わい尽くす特別なイベントを実施します。

一般社団法人OIV登録品種協議会(所在地:東京都/代表理事:松尾英理子)は、2025年12月6日(土)、全国町村会館にて「第7回OIV登録品種サミット」を開催いたします。OIV※(国際ブドウ・ワイン機構)に登録された日本固有の品種を軸に、その価値や未来を多様な立場から考える本サミットは、研究者・生産者・流通、そしてワイン愛好家が一堂に会する年に一度のイベントです。

第7回となる今回は、OIV登録から5年を迎えた「山幸」と、現在登録に向けて取り組みが進む「龍眼」の2品種に焦点を当てます。まずは長野県で「龍眼」に深く関わる専門家・生産者より登録を目指した歩みと未来をお聞きします。その後は北海道の十勝地方の生産者らをパネリストに、「山幸」のOIV登録後5年間の変化や新たな展望を議論します。終盤には、2027年に誕生100年を迎える日本固有品種「マスカット・ベーリーA」について次回予告を説明予定です。

後半のテイスティングセッションでは、龍眼と山幸を中心に日本固有品種からつくられた約15種のワインを、チーズやパンなどと共にフリーテイスティング。味覚を通じて、その魅力と可能性を体感していただきます。

※OIV(Organisation Internationale de la Vigne et du Vin)とはフランス・ディジョンに本部を置くワインとブドウに関する国際機関。ワインやブドウに関する研究や国際基準を策定している。OIVのブドウ品種リストに登録されることで、EUへのワイン輸出の際にラベルに品種名を表示できるなど、日本ワインの品質向上と国際的な認知度向上が期待できる。

イベント開催概要

【開催日】
2025年12月6日(土)13:00~17:00  


【開催場所】 
全国町村会館  帝国ホテルグループ
 https://www.zck.or.jp/kaikan/access/
 東京都千代田区永田町1-11-35(有楽町線・半蔵門線・南北線永田町駅 徒歩1分)

【参加費・定員】 
8,000円
 80名  途中入退場は自由です 
テイスティンググラス付(持ち帰り可能) ワイン・チーズ・パンのフリーテイスティング代含む 

 チケットはこちらから!
 https://peatix.com/event/4611653/view

【スケジュール】
13:00-13:05 当協議会の活動説明・ご挨拶(一般社団法人OIV登録品種協議会 佐野寛理事)

13:05 - 14:05
【講演】OIV登録への期待膨らむ「龍眼」登録に向けた取組紹介と未来に向けた想い
 ー「龍眼」について、品種の歴史と特徴、その魅力
   マンズワイン(株) 常任顧問 松本 信彦氏  
 ー「龍眼」のOIV登録を目指した経緯と実際のプロセス取組について
   長野県 地酒・食品振興課 高橋 祐樹氏
 ー長野県ワイン協会として、固有品種「龍眼」への想いと活動、描く未来について   
   長野県ワイン協会理事長 武田 晃氏

14:15-15:15
【パネルディスカッション】OIV登録品種から5年の「山幸」 未来に向けた想い
 ーOIV登録の意義、2020年登録前後の変化など
 ー「山幸」という品種へのこだわりと可能性
 ー「山幸」に取り組んできた経緯と想い       
 田辺由美氏をコーディネーターとして、3名のパネラーの皆さまとパネルディスカッションを実施  
  池田町ブドウ・ブドウ酒研究所所長 南 邦治氏
  めむろワイナリー代表取締役 尾藤 光一氏
  相澤ワイナリー代表 相澤 一郎氏

15:15-15:25
【次回告知】2027年で誕生100年を迎えるマスカット・ベーリーAについて
  岩の原葡萄園社長 MBA1927の会会長 高岡 成介氏 ※当協会理事

15:30-17:00
【テイスティング】日本固有品種のワインの魅力を日本のチーズとあわせて知る・愉しむ
「山幸」と龍眼を中心に日本固有品種のワイン約15種とチーズ、Pasco社の本格冷凍パン「L'Oven」のパン5種程度のフリーテイスティング

日本固有品種の魅力と可能性を通じ、日本ワインの新しい価値を体感する本企画にご注目ください。

主催:一般社団法人OIV 登録品種協議会 公式HP https://oiv.sakura.ne.jp/
協力: NPO法人チーズプロフェッショナル協会、敷島製パン株式会社、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所、株式会社岩の原葡萄園、ワインアンドワインカルチャー株式会社


【ご参考】登壇者のご紹介



マンズワイン株式会社 常任顧問 松本 信彦氏
1969年マンズワイン株式会社入社。1976年から渡仏、ボルドー大学ワイン栽培醸造学研究所で学び、利酒適性資格とフランスの国家資格であるワイン醸造士資格を取得。帰国後、ヨーロッパ系ぶどう品種の本格的な取組の中心を担い、現在のソラリスシリーズに繋がる礎を作った。現在、常任顧問としてワイン造りに携わりながら、葡萄酒技術研究会会長、山梨大学客員教授、山梨県ワイン酒造組合の専務理事も務め、現在も日本ワイン界の発展に尽力している。





長野県 地酒・食品振興課 高橋 祐樹氏

2012年(H24年)長野県入庁。同年 長野県工業技術総合センター食品技術部門に配属。日本酒、ワイン等酒類の技術支援に従事。2024年より龍眼の品種特性調査に着手し、OIV登録に向けても尽力する一人。酒類総合研究所認定 清酒専門評価者。





長野県ワイン協会 理事長  武田 晃氏

1954年、新潟県出身。大学を卒業後、サントリーフーズ、長野キリン販売を経て就農。りんご、桃、生食用ぶどうの栽培に従事。2003年に農家仲間とともに(有)たかやしろファームを設立し、翌年に醸造免許を取得。(有)たかやしろファーム代表。2022年に長野県ワイン協会理事長に就任し、現在に至る。





めむろワイナリー代表取締役 尾藤 光一氏

1963年生まれ。1985年、専修大学北海道短大農業機械科卒業後(有)尾藤農産入社。アメリカ・ブルックサイド研究所(オハイオ州)勤務後、帰国。農業の基本は「自然との共存・土との共存」と考え、低投入持続型農業を目指してきた。2008年(有)尾藤農産代表就任。2016年、ワイン用葡萄の試験栽培開始。2019年めむろワイナリー(株)を仲間と共に設立、代表取締役就任。2021年初ワインリリース。農場は1000年先まで続く農業を目指す。





相澤ワイナリー代表 相澤 一郎氏
1983年北海道帯広市生まれ。札幌大学卒業後、地元の都市ガス会社入社。1998年にぶどう栽培を始める。2004年 現在の拠点となる帯広市以平町にて、農薬・化学肥料が一度も入ったことのない山林原野を開墾し、ぶどう畑を造り、以来一度も農薬・化学肥料の使用なし。2015年 ぶどうジュース、ぶどうジャム 製造開始。池田町ブドウ・ブドウ酒研究所にて委託醸造開始。2016年11月あいざわ農園合同会社 設立。2019年果実酒製造免許取得し、相澤ワイナリー竣工、2020年自社醸造ワイン販売開始、現在に至る。






池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)所長 南 邦治氏

北海道函館市生まれ。1992年酪農学園大学卒業後、池田町に
奉職。以降主に農業に関連する一般行政部署を歴任。2010年池田町ブドウ・ブドウ研究所栽培係、2020年製造課長、2023年より現職。もともとブドウ栽培が盛んな地域ではなかった北海道十勝の池田町で、山ブドウとの人工交配によって耐寒性品種を創出し、ブドウ栽培を定着させることでワイン産地としての発展を遂げてきた。こうした取組みにより誕生した「十勝ワイン」は、北海道で最も歴史あるワイナリーとして、その伝統と誇りを今に受け継いでいる。







ワインアンドワインカルチャー(株) 代表取締役 田辺 由美氏
北海道出身。父は「十勝ワイン」の発案者で元池田町町長・元参議院議員の丸谷金保(2014年没)。米ニューヨーク州コーネル大学にてワインの知識と経験を積む。1986年ワインアンドワインカルチャー株式会社設立、1992年「田辺由美のWINE SCHOOL」を立ち上げ多くのソムリエを育て、延べ生徒数は1万人を超える。 2014年に女性によるワイン審査会“SAKURA” Japan Women's Wine Awards(通称:サクラアワード)を立ち上げ、新たな啓蒙活動を始める。同年北海道知事より北海道ワインアカデミー名誉校長として道産ワインの発展に努める。2021年度より北海道大学客員教授。





(株)岩の原葡萄園社長 高岡 成介氏
サントリーに入社後、ビール商品開発、利根川ビール工場(現・群馬工場)、京都ビール工場長を経て、2021年にワイン生産部長として日本ワインの品質向上やブランド価値向上に携わり、2025年4月より現職。岩の原葡萄園は1890年川上善兵衛が地元農家の生活を楽にしたい、地域を発展させたいという志で創業。以来約100年以上にわたり、日本の気候風土に合う品種を軸にワイン造りを行っている。全社員で善兵衛の志を受け継ぎ、岩の原葡萄園の品質とブランド価値の向上に努めている。



昨年までの様子(フリーテイスティングの様子)


白ワインのフリーテイスティング

赤ワインのフリーテイスティング


約10種類の日本のチーズのフリーテイスティング

Pascoの本格冷凍パンL'Ovenのパンも複数種類ご用意。




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