「増山城戦国祭りwith陣屋deマルシェ」が21日、富山県砺波市の国指定史跡・増山城跡で開かれ、家族連れらがユニークなアトラクションで武将気分に浸ったり、多彩なグルメを満喫したりした。

 戦国祭りは、2009年に増山城跡が国史跡に指定されたことを記念し、地域住民らでつくる実行委員会が毎年企画し17回目。昨年は悪天候で中止となり、2年ぶりの開催となった。

 城跡近くの観光交流施設「増山陣屋」には甲冑(かっちゅう)を着た武者らとチャンバラや弓矢、陣太鼓を体験するコーナーが設けられ、人気を集めた。増山城跡解説ボランティア「曲輪(くるわ)の会」の案内で城の中心部「二ノ丸」まで散策する増山城ウオークといった催しもあり、参加者は歴史に理解を深めた。地元で収穫した「増山城戦国米」や野菜を用いたカレーやスイーツなどの限定メニューも並んだ。

 弓矢を体験した金沢市小坂小4年の藪田奏佑さんは「弓の持ち方や力の入れ方を工夫したら矢が遠くまで飛んで楽しかった」と笑顔を見せた。荒木健次実行委員長は「地域を知ってもらう良い機会として定着して喜んでいる」と話した。