星野リゾート
創業100年を超える「飛驒産業」とコラボレーション


職人の手による制作風景

岐阜県・奥飛騨温泉郷に位置する「界 奥飛騨」は、2025年12月1日より、手業のひととき「匠の心と技にふれる、ひとつだけの家具づくり」を開催します。このプランでは、1300年の歴史を持つ「飛騨の匠」の文化に触れる宿での滞在に加え、老舗家具メーカー「飛驒産業」での特別プライベートツアーと、家具の端材を活用したオリジナルスツールづくりを通して、飛騨の木工技術と森とともに生きてきた人々の想いを深く体感できます。本取り組みは、2021年より界全施設で実施している、職人・生産者と行うご当地文化体験「手業のひととき」の一環です。
「手業のひととき」とは
「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。「界」ではブランド発足以来、その地域、その季節ならではのおもてなしを大切にしています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験をもとに、お客様にもぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しいという思いで「手業のひととき」を2021年4月より開催しています。これまでに19施設で25の体験を実施し、界全体で1600名を超える利用がありました。
詳細URL:https://hoshinoresorts.com/jp/sp/tewaza/
背景
飛騨地方は、古くから豊かな森林資源に恵まれ、その恵みと共に「飛騨の匠」と呼ばれる優れた木工集団を輩出し、技術を発展させてきました。現代においても、森を慈しみ、木を無駄なく使い、人々の暮らしに寄り添う「飛騨家具」の精神は受け継がれています。この地の文化を紐解く中で、界 奥飛騨のスタッフは、家具は「単に買うものでなく、大事に育てるもの」という気づきを得ました。本プランは、飛騨の木工文化の根底にある精神的な奥深さを、自ら感じていく機会を提供します。
特徴1.職人とともに端材を活用したオリジナルスツールづくり

6つの部品を3種類の木材から自分好みに選ぶ

職人による指導のもとで組み立て

職人による指導のもと、飛驒産業の家具製作で生じた端材を再加工し、自分だけのオリジナルスツールを製作します。スツールにつかう6つの部品を、3種類の木材から好みのものを選んで、組み立てる内容です。木の種類によって異なる木目や色合いのパーツがあり、最大729通りの組み合わせから、自分好みのスツールに仕上げていきます。この工程では、手のひらで木の温もりや香りを感じながら、飛騨の匠が受け継いできた「一本の木を無駄なく使う」という森への敬意や、素材を活かす技術を自分の手で体験できます。完成するスツールは、本プラン限定の塗装と刻印が施され、旅の特別な思い出として持ち帰ることができます。
特徴2.「飛驒産業」の家具作りを特別見学

飛驒産業の工場プライベートツアー

間近で手仕事を見学

1300年の歴史を持つ木工技術を受け継ぎ、伝統的な曲木(まげき)技術を活かした家具づくりで知られる老舗家具メーカー「飛驒産業」の工場を訪れます。本プラン用に特別に用意されたプライベートツアーでは、普段は見ることのできない創業100年を超える家具作りの製造現場を巡ります。木材の選定から加工工程、そして熟練の職人による一つひとつの手仕事を間近で体感できます。木を蒸して曲げる高度な技術や、その背景にあるメーカーならではのエピソードを聞くことで、飛騨家具の魅力と職人の技への理解を深められます。
特徴3.当プラン限定、ご当地楽「飛騨の匠体験」のアドバンスグッズ

ご当地楽「飛騨の匠体験」

曲木に挑戦

風呂敷と紙やすり・蜜蝋ワックス

界 奥飛騨の館内では、飛騨の木工文化への理解を深められるご当地楽「飛騨の匠体験」にて、木工技術にまつわるストーリーを聞きながら、伝統技術「曲木」を用いたバッグハンドルづくりに挑戦。完成後には、この手業のひとときのプラン参加者限定で、バッグハンドルをさらに磨くアドバンスグッズを用意します。アドバンスグッズの中身は、「紙やすり」と「蜜蝋ワックス」。曲げた木の仕上げ工程として、持ち手をなめらかにします。木の質感や手触りの変化を体感しながら、自分だけの一品へと磨き上げていきます。そのほかにも、ご当地部屋「飛騨MOKUの間」では、「曲木」の椅子や「飛騨春慶(ひだしゅんけい)」など、飛騨の豊かな木々が育んだ伝統工芸品を鑑賞できます。

家具作り 工場見学先
飛驒産業について
1920年に飛騨高山で創業した木工家具メーカー。2020年に創業 100周年を迎え、「匠の心と技をもって飛騨を木工の聖地にする」という志(企業ビジョン)を掲げ、「人を想う」「時を継ぐ」「技を磨く」「森と歩む」の 4 つの価値観に基づく事業を展開しています。飛驒産業が展開する木工家具ブランド HIDA では、4 つの価値観のもと、未来へと繋がる持続可能なものづくりを目指しています。

スツールづくり 製作体験の指導職人
飛驒産業 遊朴館 HIDA GALLERY スタッフ:浦谷 大司氏(技能五輪全国大会金賞受賞)
<プロフィール>
岐阜県関市出身。高校卒業後、木工修行の為飛騨職人学舎にて基礎を学び、2017年飛驒産業に入社。無垢を使った什器など、公共案件の特注家具の製作や設計に従事する。仕事の傍ら技能五輪の出場にも力を入れ、2020年の第58回技能五輪全国大会にて岐阜県内初の家具部門金賞を受賞。2024年浦谷家具製作所を開業。

<コメント>
飛騨高山は古くから木工が盛んな地として知られ、現在では日本有数の家具の産地として名を馳せています。私は、飛驒産業での経験を活かし、地域産業に貢献しながら飛騨高山の木工技術の継承と発展に取り組んできました。国産家具の工場見学や、オリジナルスツールづくりを通して、この地域に根付く豊かな木工文化の魅力を体験していただければと思います。



浦谷 大司氏(技能五輪全国大会金賞受賞)

手業のひととき「匠の心と技にふれる、ひとつだけの家具づくり」概要
期間:2025年12月1日~の毎週火曜日・金曜日で通年開催
時間:10:30~13:00(工場見学:30~45分、スツール製作体験:1時間30分)
料金:1名あたり20,000円(税込)
含まれるもの:飛驒産業での工場見学、オリジナルスツール製作体験
場所:高山市内飛驒産業施設(工場見学:飛驒産業第一工場、製作体験:遊朴館 HIDA GALLERY)
定員:4名
予約:要事前予約(ウラカタにて、7日前手仕舞い)

本プラン限定 界 奥飛騨と飛驒産業のロゴで刻印

モデルスケジュール
<1日目>
15:00 界 奥飛騨チェックイン
17:30 ご夕食
19:15 ご当地楽「飛騨の匠体験」参加
20:00 客室にて飛騨の匠や飛驒産業に関する書籍を読み、理解を深める

<2日目>
7:30 ご朝食
9:30 ご出発
10:30 飛驒産業第一工場にて工場見学
11:30 遊朴館 HIDA GALLERYにてオリジナルスツール製作体験
13:00 体験終了

SDGsへの貢献について
総務省が実施した伝統工芸に関する実態調査によると、これまでも様々な支援策が講じられてきたものの、生活様式や社会経済の変化、安価な類似品の流入といった背景事情により、伝統工芸品の需要が減少しています。これに伴い、伝統工芸品の生産額や従事者数も減少傾向にあり、今後、伝統工芸や伝統文化の継承が途絶えてしまうことが懸念されています(*)。
「界」は、2011年のブランド誕生以来、温泉旅館ならではの癒しや寛ぎを生かしながら、その地域、季節ならではのおもてなしを提供してきました。その上では、地域の伝統文化を守り、地域経済にも貢献することが重要と考えています。旅行者と地域をつなぐ架け橋になることで、次の世代に伝統工芸や文化が継承されることを願い、手業のひとときの取り組みを通して、SDGsの目標8「働きがいも 経済成長も」目標11「住み続けられるまちづくりを」に寄与することを目指しています。
* 総務省行政評価局 令和4年6月「伝統工芸の地域資源としての活用に関する実態調査」

界とは
「界」は星野リゾートが全国に23施設を展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらし
い。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2026年夏には長野県・浅間温泉の「界 松本」がリニューアルオープン、2026年春には群馬県・草津温泉に「界 草津」、夏には広島県・宮島口温泉に「界 宮島」が開業予定です。
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/



界 奥飛騨



北アルプスの名峰に囲まれ、溢れんばかりの湯量が魅力的な界 奥飛騨。コンセプトを「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」とし、山あいの温泉の良さに気づくきっかけや、飛騨の匠の技を随所に感じる、モダンでアーティスティックな宿です。

所在地 :〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯138
電話  :050-3134-8092(界予約センター)
客室数 :49室(露天風呂付き客室 28室)
料金  :1泊31,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
アクセス:平湯バスターミナルより徒歩約4分、中部縦貫自動車道・平湯ICより車で約3分
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