氷見高校の2年生7人が15日、氷見市西朴木の「ウルキビレッジ」で、十二町校区児童育成クラブの児童14人と一緒に、氷見の未利用魚を使ったピザを作った。生徒たちは地域課題解決に向けた探究型学習プログラム「HIMI学」の中で食育メニュー開発に取り組んでおり、地元の食材を無駄なくおいしく食べることの大切さを児童に教えた。(佐藤範幸)
未利用魚活用促進を図る市の「氷見の浜活性化推進事業」の一環。市場に出ない、小ぶりの氷見イワシを加工したすり身を使った。
生徒はイタリアンキッチン・オリーブ(同市十二町)の梶明美さんのアドバイスを受け、児童に好きな野菜の事前アンケートを取るなどして、イワシピザのレシピを考えた。
児童は高校生に教わりながら、ピザソースの代わりに、調味料の一種「ひしお」をすり身に混ぜて生地に塗り、その上に自分たちで切ったピーマン、パプリカ、ズッキーニなどをトッピング。まきのピザ窯に入れて焼きたてを味わった。
瀬戸楓和さん(16)は「取れた魚を無駄にしないことの大切さを小学生に伝えたい。ピザにすることで、魚や野菜嫌いを克服する機会にもなれば」と話した。十二町小6年、中井葵さん(11)は「未利用魚も食べられることが分かった。野菜やチーズのおかげで魚臭さがなくておいしい」と笑みを見せていた。