県水墨美術館の企画展「どうぶつ百景-江戸東京博物館コレクションより」に合わせたギャラリートークが13日、同美術館で行われた。富山市ファミリーパーク動物課の岸原剛主幹が、作品に描かれた動物のユニークな生態を紹介した。

 同展は、動物が題材となった浮世絵や工芸品を展示している。岸原さんは犬や猫、ニワトリ、ラクダなどの特徴や飼育時のエピソードを説明した。

 楊洲周延(ようしゅうちかのぶ)「千代田之御表(ちよだのおんおもて)」の一場面に狩猟で捕らえられたオオカミが描かれていることから、同パークで飼育するシンリンオオカミを紹介。飼育員にはほえるが園長らには甘えるとし、「とても頭が良く、人間の社会を分かっている」と話した。

 同展は21日まで。16日は休館。同美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会、県など主催。