高岡御車山祭(みくるまやままつり)の山車(やま)を常設展示する高岡御車山会館(富山県高岡市守山町)で31日、展示替えがあり、木舟町の山車を設置した。展示は12月中旬ごろまで。
同館では山車全7基を約4カ月ごとに入れ替えて紹介している。5月から展示していた御馬出(おんまだし)町の山車は30日に搬出した。
31日は木舟町の住民ら約30人が朝から組み立て作業を行った。心柱に胡蝶の鉾留(ほこどめ)とボタンの高花を飾り付け、「せーの」「よいしょ」と声をかけ合いながらロープを引いて心柱を立てた。
木舟町保存会の志甫和彦理事は「華やかな山車全体はもちろん、きめ細かな細工にも注目してほしい」と話した。祭りは国重要有形・無形民俗文化財で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている。