JTB富山支店(富山市桜町)は27日、富山県黒部市の黒部峡谷鉄道宇奈月、猫又の両駅周辺で「黒部宇奈月キャニオンルート」の専門ガイドを対象にした研修会を開いた。能登半島地震による鐘釣橋への落石で、キャニオンルートの一般開放は滞っているものの、参加者が2026年以降の公開に向けて機運を高めた。
鐘釣橋への落石で、同鉄道は猫又駅を今季臨時終点として営業運転している。キャニオンルートには黒部峡谷鉄道の全線が組み込まれているため、一般開放が延期となっている。
ガイドのスキル向上と維持、キャニオンルート開放への機運を高めようと研修会を開き6人が参加。渡辺康洋富山大名誉教授(観光学)と勝野裕子JTB総合研究所上席主任研究員が講師を務め、予定されている猫又駅のツアーを想定して実施した。宇奈月駅ではスムーズな案内方法や黒部峡谷の電源開発の歴史を学習。猫又駅周辺では工事関係者専用の道を通り、黒部川第二発電所を望むビュースポットなどを案内した。