富山県舟橋村の京坪川河川公園(通称・オレンジパークふなはし)のにぎわいづくりに取り組むNPO法人「園むすびプロジェクト」は23日、舟橋会館で防災学習会を開いた。地震の発災後72時間の生活をテーマに、「こども公園部長」の地元児童らが手作りのろ過装置で飲み水を確保することなどに挑戦した。
こども公園部長の9人とプロジェクトに協力する富山大の学生ら合わせて約20人が参加した。
地震発生後に避難所で生活することを想定。児童が事前学習として、ろ過装置の仕組みをそれぞれ学んだ。この日は学生と一緒にペットボトルや布、砂、小石、炭などを使って実際に装置を作った。
舟橋小5年の折橋凪子(なこ)さん、杏子(あこ)さん、同1年の咲子(さこ)さんの3人姉妹は「本当にきれいな水になるのか分からない」と半信半疑だったが、濁った水が少しずつ透明になり驚いていた。野外活動に詳しいスタッフに教わりながら、さらに水をきれいにする改善策も考えた。
参加者はアルファ米をおいしく食べることができるよう、お湯を沸かすための火おこしにも挑戦した。
プロジェクトではこれまでに、新聞紙のスリッパ作りや防災テントの設営、防災キャンプなどにも取り組んだ。