富山県富山市有峰の薬師峠キャンプ場で19日、ツキノワグマが利用者のテントと食料を持ち去った事案を受け、県は20日、同キャンプ場を当面の間、閉鎖すると発表した。再開時期は未定。
県によると、クマは体長約1メートルとみられ、まだ現場の周辺にいる可能性がある。19日に利用者全員を近くの太郎平小屋へ避難させ、キャンプ場の入り口に閉鎖看板を設置。20日は小屋に宿泊できない登山者への応急措置として、小屋前の広場をテント場として臨時開放している。
県は、人間の食べ物に執着している個体の可能性があるとして、登山の際にはリュックサックやクーラーボックスから目を離さず、食料は適切に保管するよう呼びかけている。