配電線工事の寿電設(富山市向新庄町、高田一徳社長)は、「トイレカー」を1台導入した。水洗式で、災害現場で衛生的なトイレとして活用する。普段の作業環境の改善にも生かし、人材確保につなげる。

 同社は能登半島地震の発生直後から、被災地の送配電網の復旧作業に参加した。断水によって現地の建物のトイレは使うことができず、高田社長が災害発生時のトイレ確保の必要性を痛感し、導入を決めた。

 国の登録制度の「災害対応車両」として申請しており、災害時には被災自治体の要請に対応することとしている。

 導入したトイレカーは、車両の長さ370センチ、幅165センチ、高さ261センチ。容量100リットルの水のタンクと、280リットルの汚物のタンクを備えている。