「ソフトクリームの日」とされる3日、富山市内のアイスクリーム店を巡るまち歩きツアーが開かれた。富山県は総務省の全国家計構造調査(2016年)で、アイスクリーム・シャーベット消費量が全国2位というアイス好き。うだるような暑さにもかかわらず、約10人が市内7店舗ならではの涼味の食べ比べを楽しんだ。
富山市民プラザが市内中心部の魅力を再発見してもらおうと企画した。コーンスタイルのソフトクリームが、1951年7月3日に国内で初めて販売されたことから、日本ソフトクリーム協議会(東京都)が同日を「ソフトクリームの日」と定めた。これにちなみ、アイスクリーム店を食べ歩くツアーを実施した。
市内の最高気温が35・5度という暑さだったが、参加者は「アイスのためなら」と約2キロを汗だくで歩いた。
最初はソフトクリーム店が3店舗も近接する千石町通りから。3代続く老舗「平野屋」の最中(もなか)アイス、昭和レトロの純喫茶「イソップ&赤田屋」の小豆アイス、老舗お茶屋「栗林園」の宇治ほうじ茶ソフトの3種類からスタートし、昔ながらの変わらぬ味に舌鼓を打った。
一番町の「マイスイーツパーラー」では、富山産の生乳で一から手作りした低糖質ソフトを味わった。普通サイズでも糖質が約5グラムというヘルシーさで、糖質を気にせず口にできる。伝統の水あめで知られる「島川あめ店」(古鍛冶町)では、名物の麦芽水あめを使った優しい味のカップアイスを試食した。
次は総曲輪のチョコレート専門店「ハミングバード」で3種類のチョコレートアイスを堪能。そして近くの地場もん屋の「カウヒーソフト」でフィニッシュした。地元の牛乳メーカー製のコーヒー牛乳を使った人気商品だった。参加者は富山ならではのひんやりデザートを完食し、クールダウンしていた。
同市内の男性(70)は「富山に住んでいながら知らない店ばかりで改めて富山の魅力が分かった。どれもおいしくて全国レベルの味だと思う」と感激していた。
このツアーは今月12、19日にも開催される。参加費4500円で、問い合わせは同プラザ076(493)1313。