激しいせきが特徴の感染症「百日ぜき」の流行が富山県内で続いている。県感染症情報センターは4日、5月26日~6月1日に報告された患者数は32人だったと発表した。今年の累計は277人に上り、全数把握となった2018年以降、過去最多となった。これまでは19年の253人が最も多かった。
同センターによると、今回報告された患者32人の内訳は10~14歳が19人、5~9歳が12人、15~19歳が1人。
乳児が重症化しやすく、飛沫(ひまつ)や接触感染で広がり、同センターは手洗いやマスク着用などの対策を求める。時間がたつとワクチンの効果が弱まるため、定期接種に加え、就学前の追加接種も推奨している。