富山県高岡市古城の射水神社(炭谷淳宮司)の祭礼で用いる「御鳳輦(ごほうれん)」に飾る欄間絵が完成し3日、同神社でお披露目された。桜が満開の高岡古城公園や、二上山の雪景色など四季の風景が描かれている。
手がけたのは富山大大学院で日本画を学ぶ山本早恵(さえ)さん(23)=修士2年。遷座150年を記念して同神社が大学に依頼した。春夏秋冬の景色を題材にした4種類ある。大きさは縦10・5センチ、横67・2センチ。同神社が遷座150年を記念して造る新たな御鳳輦の内部に飾られる。
山本さんは同大芸術文化学系の幸(ゆき)亮太講師の指導を受けながら考えたデザインを和紙に描き、岩絵の具や金箔(きんぱく)などで色彩を施した。仕上げるのに1年以上かけた。
山本さんは「大役を任されて緊張した。神様に見てもらう絵なので、気合を入れて描いた」と語る。
炭谷宮司は「思いが詰まった欄間絵になり、神様にも喜んでいただけると思う」と話した。