山王まつりの幕開けを告げる日枝神社(富山市山王町)の春季例大祭宵祭が30日、同神社であった。関係者が祭り期間中の無事や、能登半島地震からの復興、五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。

 拝殿で平尾旨明宮司が祝詞を奏上し、鈴を手にした巫女(みこ)2人が厳かに「浦安の舞」を奉納。関係者が玉串をささげた。境内にある麄香(あらか)神社と三末社(さんまっしゃ)では「乙女の舞」を舞った。

 平尾宮司は「氏子の皆さんの平穏無事を祈るとともに、昨今の米不足問題が落ち着くよう祈る」と話した。

 初日の31日は、みこしや獅子舞が総曲輪や西町など氏子町内を練り歩く。境内や周辺には約540の露店が軒を連ねる。6月2日まで。