富山県は28日、県内で水痘(水ぼうそう)が「注意報レベル」の流行に達したと発表した。注意報レベルとなるのは昨年6月以来。感染力が非常に強く、空気感染や飛沫(ひまつ)、接触で人にうつるため、医療機関を受診する際は事前に症状を連絡してほしいと呼びかけている。

 県内29医療機関の定点調査によると、19~25日の1医療機関当たりの患者報告数は1・52人で、注意報レベルの基準値となる1人を超えた。地域別では富山市保健所管内が4・00人と突出し、中部厚生センター管内が1・33人と続いた。

 水ぼうそうは約2週間の潜伏期を経て全身の発疹やかゆみ、発熱などの症状が現れる。大人や妊婦、免疫不全患者などは重症化のリスクが高い。1~3歳の間のワクチン接種で予防できる。