今年初の人身被害
県は27日、南砺市小院瀬見で3日午前6時ごろ、山菜採り中の60代男性がツキノワグマに襲われ軽傷を負ったと発表した。クマによる人身被害は今年初めてで、27日付で県ツキノワグマ出没警報を発令した。
県や南砺市によると、男性は山菜採りをしていたところ、近くの茂みから現れたクマに左足のふくらはぎをかまれた。クマは体長約1メートルで、男性が抵抗すると逃げ去った。男性はその後自力で病院に向かい治療を受けたが、自治体には連絡しなかった。けがは既に完治しているという。
南砺市は22日、同地内でクマの痕跡が見つかったとの通報を受け現地を確認した際、偶然居合わせた男性から3日に被害に遭ったと聞き、事案を把握。26日に県に報告した。
県自然保護課は、人身被害の報告がなければ、同じ場所で別の人が襲われる危険性があると説明。28日に緊急対策会議を開き、各市町村に素早い情報提供を呼びかける。