バスケットボールのBリーグは19日、千葉ポートアリーナで同日予定されていた2部(B2)プレーオフ(PO)決勝第3戦の富山グラウジーズ-A千葉について、施設内の停電のため、中止すると発表した。リーグは「中止試合の取り扱いについては、決まり次第お知らせする」としており、代替試合が開催されない可能性もある。

 停電は午後4時半過ぎに施設内で発生した。コート上は照明がともり、富山の選手たちはウオーミングアップを続けたが、約1時間後に中止が決定。会場には既に多くの富山ブースターが詰めかけており、宇都や田中は出入り口付近で応援に来てくれた人たちに感謝の言葉を伝えた。

 友人2人と駆けつけた高岡市の公務員、大崎翔太郎さん(25)は「昨日負けて『行くしかない』と3人分のチケットを買ったのでめっちゃショック」と肩を落とした。

 高堂孝一社長は「わざわざ富山から来ていただき感謝している。費用の負担をかけるのは申し訳ない」と語った。ダビー・ゴメスヘッドコーチは「(第3戦は)どうなるか分からないが、しっかり準備して臨みたい」とコメントした。

 PO決勝は2戦先勝方式。17日の第1戦は富山、18日の第2戦はA千葉が勝ち、優勝の行方は最終戦にもつれていた。